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【映画感想】「線は、僕を描く」 2/20
あらすじ
大学生の青山霜介はアルバイト先で水墨画と運命の出会いを果たす。
深い悲しみに包まれていた霜介の前に、白と黒だけで描かれた水墨画が色鮮やかに拡がり、彼の世界は変わった。
巨匠である篠田湖山に「弟子にならないか」と声をかけられ、水墨画の世界に足を踏み入れる。
線のみで描かれる水墨画の世界に戸惑いながらも霜介は魅了されていく。
主人公の霜介を横浜流星、ヒロインの千瑛を清原果耶が演じる。
感想
とても綺麗な映画でした。
水墨画を題材の映画。
白い紙に墨汁で絵を描いていく。
白と黒のモノクロで描かれる水墨画。
とてもシンプル、だからこそ心が描かれる。
霜介は家族を災害で失ってから何もやる気を出せない生活を送っていた。
しかし、水墨画に触れ、人生が彩りを帯びる。
水墨画を描き出して最初の頃は、被写体を上手く真似るだけで心が現れていなかった。
私も水墨画について詳しくないのだが、水墨画とは正確に被写体を模写するのではダメらしい。
被写体を見ながら、自分の心の中を映し出すものらしい。
霜介も過去と向き合う中で、自分の心を映し出す事ができるようになる。
文を読んだだけでは、何を言っているのかわからないだろう。
私も本当に最後まで見るまで意味がわからなかった。
実際水墨画界の重鎮みたいな人にボロカスに言われる絵も私からすれば十分上手いと思った。
しかし、最後に描き上げた絵を見て、ようやく意味がわかった。
それぐらい最後に描かれた絵は次元が違った。
水墨画の世界にすごく興味を持った。
「ちはやふる」の監督が作った映画なだけあって、音楽の使い方がとても良い。
テンションのアップダウンが少ないから眠くなる人もいると思うけど、日本文化に興味がある人はみても良いかもしれない。